Liga Espanola Jornadas 7. アトレティコ・マドリー対レアル・マドリー /マドリード・ダービー

■Atletico Madrid 1 – 2 Real Madrid
マドリーダービーらしいあっという間の先制点と最後のあっけない幕切れ。最初の進展も最後の失点も馬鹿みたいで、途中の部分も馬鹿みたいだった。ダービーだからこその展開だというよりも一段質の劣るものを見せられた気がしてがっかり。それでも十分に楽しめましたけどね。

前半の35秒というとんでもない時間に得点されていた場面は、前のバルサ戦で戦犯に近い働きをしてしまったヘイティンハのミスによるものでした。まだ彼はエールディビジの守りから抜け出せていないようです。スローインからファン・ニステルローイにマークで付いていたにもかかわず、その緩やかなマークはプレッシャーを与えることなく、ボールホルダーを見守っているだけで防ぐ意志を全く感じなかった。一連の流れとファン・ニステルローイの見事なシュートセンスがあったからこそのゴールだとしても、後ろから体を寄せて自由を奪い、少なくとも前へボールを出させることを防がなければいけなかった。それを同じ代表でプレイしていて彼の素晴らしさをよく知っているはずなのに、前にボールを出させるどころかシュートを打てるほどの余裕を与えてしまっているのだから目も当てられない。ゴールを褒めるべきプレイだけど、失点は彼の責任だ。リーガ・エスパニョーラの守備になれていない間はペレアと中央と右を交換しておいた方がいいんじゃないかと思っていたんですが、それでもそのペレアが退場したあとしばらくを右サイドバックでプレイしていましたが、ラウールに裏を取られ失点しそうになったものをオフサイドやファウルの笛に助けられたり、中央に絞りすぎて自分が担当すべき右サイドをがら空きにして失点しそうになったりと守備ではいいところがありませんでした。ただ同点になるフリーキックを得た場面では体を張っていい働きをしたんですが、それで戦犯を免れて失点をシモンによって帳消しにしてもらったと思いきや、最後の最後でドレンテの思惑に引っかかってペナルティキックを献上するとか、やっぱり戦犯として扱わなければならなくなりました。
本来なら、前の大敗から守備を修正すべき点を見つけられたはずの状態で同じミスを繰り返した監督の手腕を疑われてしまう場面が、前半退場者が出るまでは多く見られたので、そちらのミスになるかと思ったんですが、結局の所それを上回ってしまったわけですね。クラブの方で修正したくともワールドカップの予選が各地であって多くの選手がクラブチームで過ごす時間が少なく、修正する時間を多く取れなかったのもあって、完全に修正するのは無理だったんでしょう。でもセンターバックの怪我云々を抜きにしても、ヘイティンハを中央で使っていくことは、リーガ・エスパニョーラの試合ではやめておいた方がいいかもしれません。チャンピオンズリーグみたいな国際舞台では経験があるだけに上手くやってくれるでしょうけどね。

前半はあまりにもアトレチコのパスミスの多さが目について、それが一つの選手だとかエリアに集中しているのではなくて、場所を問わずに起こっているのが残念でした。フォワードの部分で繋ぎ、崩していく部分でも意図が全く噛み合わず相手へのパスになってしまったり、セットプレイから変化をつけて攻めようとしても中が全く動いておらず簡単にカットされてしまったり、バラバラで相手に何の脅威も与えられていませんでした。後方からのフィードも正確性を欠き、タッチラインやゴールラインを割ることも多く、クロスもフリーであっても同様に精度を欠いたものばかり。
レアル・マドリー側がディフェンスラインの裏に飛び出す動きを多用し、運動量と動きの変化でパスを出させ、出してとの連携もうまくいっていたのを比較するととんでもなくお粗末なほどに追い越す動きもなく残念なチームだと思えるほどでした。ただアグエロだけがパスの出し手や受け手として集中してやれている、という感じでしたね。フォール欄への二つのパスが精度を書いていたのは残念でしたが、それ以外の部分では他の選手に比べて一段集中力では上だったように見えました。レアル・マドリーの攻守の切り替えの速さが、アトレチコ・マドリー側にもあれば、前半から魅力的な試合になったんでしょうね。

が、後半も決して魅力的な試合とは言えず、アトレチコ側は後半からは連動した動きと追い越す動きが増えて、色んなパターンの攻めが出来るようになって、押し込んでいる時間帯も多く存在するようになってシュートチャンスも相当数増えました。その代わりレアル・マドリーの方に守り抜こうとする意識が透けて見えるほどに動きが減ったおかげで面白みは半減。押し込まれたあとにカウンターから点を取るのがマドリーの特徴の一つでもあったのに、全くカウンターにスピードが無く追い越す動きもなく守備専従かのよう。アトレチコが采配で守備を薄くしてもそれで守りきれるくらいに緩やかなものになってしまってました。攻守両面での見所はなくなってしまい、同点に追いつかれてからレアル・マドリーが攻勢に出ようとしても、ラウールを下げたり、守備的な采配をし続けて守りきろうという意識を強く出していたシュスターの采配が完璧に裏目に出てました。守りきるためだけのサッカーをさせて一度運動量を落としてしまったものを、得点を取られ同点になったからといって急に復活されられるわけが無く、本来なら再び得点が出来るはずがなかった。そのまま試合終了のホイッスルが鳴って、「あんな守備的な面白くないサッカーをして」と批判されるものだと思いこんでいたらこれですか。

そうやって試合内容が壊れる原因となったのは、ペレアとファン・ニステルローイの退場が原因でしょう。ペレアの退場は、一枚イエローカードを持っていることを考えれば、一発レッドではなかったとしても、イエローカードが出されていても何の不思議のないもので、不当なものだとは言えない。むしろペレアが一枚のカードを持っているにもかかわらず入れ込みすぎていたところに原因があって、試合開始時からそういったプレイが多かったのは事実。前半はベンチサイドにいたプレイヤーなのだから監督が抑えていかなければならなかったのを抑えていなかったからこうなった。
ファン・ニステルローイの退場はプレイそのものと当たった部分を見れば厳しい用に感じるかもしれないが、意図からすると明らかに足を狙っていて、あの視線からもボールを狙っていないことが解り、しかも軸足を狙っていた。一人少ないことを考えれば、バランスを取られるのが見えているリーガ・エスパニョーラでは仕方がないと思える悪質なもので、カードが出ることは避けられないものでしょう。色はともかくとして。

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