オリバー・カーン引退試合 バイエルン対ドイツ

■Bayern Munchen 1 – 1 Germany

自分のアイドルといえばストイコビッチとカーンなんですが、そのカーンも昨季を最後に引退をしてしまいました。どんどんと好きな選手たちが引退していくのは寂しい限りで、他にもアルベルティーニとか色々好きな選手たちもいたんですが、それはともかく、バイエルンであれだけ活躍をしておきながら、引退試合の話が聞こえてこないのはキーパーというポジションのせいなんだろうか、と思っていたらやっぱり引退試合は設定されていたんですね。カーンがいなくなったバイエルンに魅力を探そうにも、いまいち興味を惹かれる選手が居ないのが困りもの。シュバインシュタイガーも何を置いても彼が――ってタイプじゃないですし、バイエルンの象徴っていうのが今のチームにはいませんから。だってファン・ボメルがキャプテンでルシオとデミケリスが二番手ではどうにもならないでしょう?

ドイツ代表には、パトリック・ヘルメスとかマルコ・マリンとかゼルダー・タスチとかEURO2008以後のメンバーも含まれていて、シュバインシュタイガーもこちら側で、W杯予選のテストといった意味合いも多少含まれていますね。ただ今回の予選のキーパーが、エンケとヴィーゼだけって時点でどうなんだ。ノイアーとかも本来なら呼んでおきたい所なんでしょうが怪我のため呼べず、レネ・アドラーも同様かな。ともかくカーンやレーマンといったところがいなくなって途端に層が薄くなっているのは困りもの。というのもドイツのこのポジションは年功序列の要素が非常に強くて、現在の調子よりも実績が重視されてしまうためにこのようなことになるわけです。だから同年代のカーンとレーマンの二人がずっとポジションを争ってきてしまったがために、今は盤石ではない、というわけですね。ちなみにエンケは色んな意味でレーマンの後継者。
そういえばヒルデブラ(ry

対するバイエルン側もヴァン・ブイテンとかルシオとかクローゼとかを外してます。この辺は代表の試合日程の影響などもあるんでしょうが、代表から外れて久しいオッドがバイエルンとして初出場、トニも代表の試合があるにもかかわらず出場してくれてます。

布陣はこちら
■バイエルン・ミュンヘン
FW ポドルスキ、トニ(→45′クローゼ)
MF ゼ・ロベルト、ボロウスキ、ファン・ボメル(→45′オットル)、ソサ
DF ラーム、ブレーノ、レル、オッド
GK カーン(C)(→76′レンジンク)

■ドイツ代表
FW エルメス、ゴメス(→45′クラーニィ)
MF マリーン、ロルフェス(→45′ヒツルスベルガー)、シュバインシュタイガー(C)、トロホウスキ
DF ヤンゼン(→45′パンダー)、メッツェルダー、タスチ、フリッツ(→45′ヴェスターマン)
GK エンケ(→45′ヴィーゼ)

ドイツ代表の攻め方は、常に裏のエリアを狙い続けるようなもので、主にその役割はゴメスが担ってましたね。とにかく経験の浅いブレーノの所を狙ってラインとの駆け引きをしつつボールを受ける、というのをやっていましたが、ブレーノのパワーに阻まれて中へ入っていける場面は少なく、サイドへ流れがちになっていました。そこをサポートしなければならないトロホウスキもマリーンもそれほど高い位置を保てておらず、ゴメスがボールを受けてサイドへ流して中へ入っていく、という動きはなく、両サイドもそれほど起点になれているわけではなかったので、攻撃は散発的なものでシュバインシュタイガーがどちらかのサイドと協力したときにチャンスができるようなものでした。ロルフェスのアンカーはフリングスのやり方とは違い、パスでゲームの組み立てをしたり、大きなエリアをカバーするものではありませんでしたが、堅実さは十分でこのあとに待っている二試合なら十分に支えられるものでしたが、以前のセンターハーフというかサイド気味にやっていたときの軽いイメージとは違って、今ではアンカーにぴったり収まってて運動量も落ちてました。運動量が多いタイプではなかったんですが、なんというか、地蔵?
他はタスチのところが少しマークが緩く、裏への抜け出しも抑え切れておらず心配な内容で、エルメスも運動量が少なくボールの起点になれるタイプではなく、裏に抜けて一点、とかペナルティエリア内で一点ってタイプが近いのかな。ポストプレイの気配もなく、攻撃の組み立てなどにも絡めてません。恐らく彼を輝かせるにはクローゼみたいな献身的な選手を横に置いた方がいいんでしょうね。クラーニィと並べてしまうとかなりボールが回らなくなるんじゃないかと思うくらい。

それにしても試合中に途中交代でカーンが退くタイミングでイベントをするなんて、ドイツはやることが色んな意味で違う。公式戦ではないにしろ、双方にとって意味の深い練習試合でもあるわけで、その後半30分にカーンがレンジンクと交代するからといって、試合中断から両チームの選手が花道を作ってそのまま退場――かと思いきや、ポール・ポッツ氏の「Time To Say Goodbye」と共にスタジアムを一週するカーン。もうこの時点で試合を打ち切ってもいいんじゃないかと思うくらいに試合の流れはなくなっているんですが、そこはほら「カーンの引退試合」なわけですから当たり前。やりすぎだけどいいものです。ええ。

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