■Borussia Dortmund 3 – 3 FC Schalke 04
チャンピオンズリーグの予選でアトレチコに大敗をやらかしてくれたシャルケですが、この試合も大して改善は見られません。これでもブンデスリーガ屈指のクラブであり、ここまでは首位なのだから、もうちょっとビッククラブらしい戦い方をしてもらいたいものです。
例えば、中盤のエルンストやジャーメイン・ジョーンズらとラフィーニャ、パンダーを含めた部分が少ないタッチ数でパスを回してアザモアやファルファンと連携して攻めていくのは十分にテクニックを活かして攻めていけているようにも見えるんですが、相手陣内深くに行くにつれてサポートが得られなくなっていった途端に攻撃が停滞してしまうんですよね。
この試合だとドルトムント側がいい参考になって、サイドバックの援護はあまりドルトムント側は前半得られていなかったんですが、それでもジダンやアエド・バルデス、ブラシュチュコブスキ、クリンゲらだけでもここのアイデアと少ないタッチ数でディフェンスを混乱させることが十分できていたんです。攻撃の起点とシュートまで持っていく部分は、フォワードとその一つ下に集中していて、攻撃に回ったときに効率的に働くのに対して、シャルケ側はサイドバックだとか中盤の後ろ側に集まっていて前の方だけで勝負を決められないのは痛いですね。ある意味ではそれが弱点で、改善するためにファルファンを獲得したんでしょうが、スピードやテクニックの部分では申し分なくても、当たり負け云々以前のボディバランスの足り無さが目について、まるで自分の体をコントロールできていないんじゃないかと思えるぐらいに近くにマーカーがいるだけで不安定でした。エールディビジの緩いディフェンスなら一人で勝負を決められてもブンデスリーガに来るとこんなものなのかな。
ただこの試合は特殊な環境下のもので、ルールダービー、しかもジグナル・イドゥナ・パルクだという部分がシャルケの動きの鈍さだとか前線のアイデアが欠如している部分に影響しているのかもしれませんね。ドルトムントの選手たちの煽られ方と気合いも凄いんですが、気合いが入っているだけならともかくダービー特有の激しい当たりやらエグいファウルやらが多いので、シャルケはそれに当てられたという見方も出来るかもしれません。
そんなゲームの組み立てもうまくいかず、アイデアを活かしたプレイも見られず、ブンデスリーガの駄目な部分を集約しているような気さえしてくる状況でもハンドからPKを得て先制してしまうのもまたシャルケ。今のバイエルンもそうですが、崩す形が見ている側に伝わってこないのに何故加点を取れてしまう。このPKは恐らくハンドになっていなくても得点のチャンスになっていたでしょうから、ファウルだったから点が入った、ってだけではないんですが、二点目のカウンターからドルトムントの選手が不用意にチェックに行ったところをあっさりかわされての得点とか、三点目のヘディングなんだかキーパーとの交錯なんだかgdgdっぷりを極めたようなシャルケの得点にドルトムントも萎縮して付き合うようにgdgd化していくんだからもう……。近年の成績を見ればこの点差になっても全く不思議はないんですが、試合開始直後の出足の良さから考えると、あら? と拍子抜けするようなもの。
もう$は駄目かな、と思いながら後半を見ていたんですが、前半と変わっていたのは、ドルトムント側に多かったはずの激しいファウルの数がシャルケ側にも増えてきて、徐々にシャルケ側の苛つきが画面を通してでも伝わってくるようになったことでしょうか。特にパンダーのタックルは増えていて、精神的にタフな選手ではないんで一枚目のカードをもらったあたりから嫌な空気が漂っていたんですが、コーナーキックから失点した当たりで集中が切れたようで、その直後のチンガとの競り合いで足下をえぐりにいってイエロー二枚目。そして自分のパスミスからフレイにファインゴールを決められ一点差に詰め寄られた時点でもう駄目になっていたかもしれませんね。一気に苛つきが表面化して退場。シャルケがその穴を埋めようとヘーヴェデスを投入して左サイドバックの穴を埋めたと思ったら今度はエルンストが後ろからのダーティなタックルで一発レッド。パンダーの退場になったタックルはスピードに乗ったカウンターを止めるもので、カードを一枚も持っていないのであれば必要とされるファウルで、ある意味では仕方ないと捉えられるかもしれませんが、エルンストのは全く擁護の余地が無くて、カウンターといってもスローダウンしたもので目の前にはカバーの選手が居てわざわざスライディングをしてボールを奪う必要も何もないんです。そこで後ろから足首を狙っていて、もう駄目でしょう。
お陰でさらに穴埋めのためにコビアシュビリを投入しなければならず、この日投入された戦術的な交代者はゼロ。両翼を失って攻撃に出られるはずもなく、クラーニィが一人で掻き回しながら耐えるしかない。サイドの数的有利を利用しながら攻め続けるドルトムントを、いくらボルドンとヘーヴェデスとクルスタイッチの高さがあっても耐え続けられるわけが無く、後半43分に逆サイドまで振られたボールの中への折り返しをハンドでPK。前半にハンドからPKを得て先制点を挙げているシャルケ側からすると文句は言えないはず。
で、フレイがきっちり決めて同点。ドルトムントのファウルの減少からシャルケのファウルの増加、そして退場者が出て同点ゴール。
途中からはシャルケの自滅な感が否めませんが、ルールダービーらしい試合でした。ええ、退場も含めて。
もうすぐCLですが、書くのはバルサとバイエルンのみの予定。他も書きたいけど見るだけで十分死ねます。AFC-CL? そんなのまでカバーできるかヽ(`Д´)ノ