Liga Espanola Jornadas 5. ベティス対マドリー

■Real Betis 1 – 2 Real Madrid
マドリーはいつものように相手にある程度持たせながらカウンターを狙っているんですが、ベティスのプレイもカウンターを中心としたもので、攻撃は右のダミアー、左のセルヒオ・ガルシアと中央のカピとエマナ、そしてフォワードのホセ・マリがの限定された枚数でのみ攻めているので、マドリーが狙っているような人数をかけた攻撃にはなりませんでしたね。お陰でカウンターを容易にはやらせてもらえなくて、ボールを奪っても後方の陣形や人数は崩れていないことが多く、その影響からマドリーはボールの支配率は高いんですが、効果的な崩しはなく、相手陣内でボールを回すよりも自陣でボールを回す頻度が高くなっていました。それでまたマドリーは攻撃の開始位置が低いことでボールを奪われる位置が自然と低くなり、守備でも低い位置から始まるようになってしまい、下がりやすい環境が出来ていました。カンナバーロがいれば、ある程度のラインで踏みとどめることが出来るんですが、彼がいなくなると、ペナルティエリア内にまで簡単に下がってしまうようですね。エインセにしろペペにしろ、ストッパーとしては優秀でもラインコントロールには長けていませんから。
両者共にカウンターを中心とした攻撃の枚数を限定した戦い方になっているわけですから、中盤はスペースが空きやすく、ドリブルなどで仕掛ける場面が多く見られるわけですね。特にマドリーの方が大きくディフェンスが下がってしまうために、前の方で連動した組み立てができていません。ラウールらも大きく下がってしまってますし、多くの運動量を強いられる結果になり、一発のロングパスや裏へ抜ける選手に合わせるパスが多いんですが、距離が遠く、対応されてしまう、と。
後半マルセロが与えてしまったPKは、恐らく前半下がりすぎていて、ペナルティエリア内に簡単に入ってしまっていたのを修正するようにハーフタイムに監督からいわれてしまったことが影響しているんでしょう。中央で微妙なパスだったこともあってラインが踏みとどまってしまった。右からこちらもハーフタイムで修正したであろうダミアも踏みとどまるところを狙って裏を狙う。あそこでディフェンスが足を止めてしまっていると、裏へ抜け出されるだけでも辛いのにスピード差から体をよせていくことすら難しく、ああなってしまうわけですね。
本当ならこの一人少なくなったマドリーに対して、ベティスが、サイドバックを含めてもっとラインを押し上げて攻め立てることが必要なんですが、一発のカウンターで勝負できてしまう選手がいることで、あまり押し上げられず、最後まで数的有利を活かせないまま推移していくわけですが、スピードでは明らかにロッベンの方が上ですし、ファン・ニステルローイの抜け出しの上手さと決定力を考えると警戒してしまうのは当たり前。
元々マドリーはカウンターを狙っているチームですから、こういう状況になっても狙いが変わらない以上、カウンターに慣れている相手を抑えるためには上げられなかったんでしょうね。それでも攻めて相手を押し込んで欲しかったのが心情としてあるわけで――。
でも、実際にやってしまうとセットプレイからドレンテにカウンターで抜け出されてセルヒオ・ガルシアが止めなければならなくなってしまったものとか、ロスタイムにファン・ニステルローイが決めてしまうようなものが出てくるわけで、ある種ベティスがやってきた攻撃に人数を割かないやり方の方が正しかったとも言えるわけですが、流れの中で下がってしまうことで、ベティスは自分たちの攻撃機会を少し減らしている。攻撃機会を減らさずに押し込み続けていたらあんな事になっていたかどうか解らない、というその辺のジレンマ。

もったいない守り方ともったいない攻め方。勝てたかどうかはともかくとして、勝ち点1ぐらいは取っておかなければならない試合でしたヨ。

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