■RCD Espanyol 1 – 2 FC Barcelona
この試合の先発はエトーではなくアンリで、先日アンリが移籍をするかもしれない、という発言がこの試合に影響を与えたんでしょう。もしこの起用が機嫌を取るためのものであれば、チームにとって悪影響を与えるのは必至で、これがターンオーバーの一環なのであれば、まだ影響は少ないかもしれませんが、タイミングが悪すぎる。チーム全体が納得していればいいんですけどね。ターンオーバーでないなら、イニエスタを中盤に下げておいた方が、他に与える影響は少ないんでしょうけど、グァルディオラは彼らの方を優先したいようだから、どうなんだろうなぁ。人望が厚ければいいんですが。
バルサの攻撃は、両ウイングの二人がサイドとは逆足に配置されているいつもの布陣だから、もちろん攻撃は中へ向かうのが中心になってくる。イニエスタとメッシの二人のドリブル技術を考えるとそれも効果的で、シュートにまで持って行ければ十分に得点に繋がるんでしょうが、エスパニョールの守備はサイドを縦に切るのではなく、サイドを横に切ることを中心にして、クロスであれば問題ないような対応をして、シュートとドリブルに対して中に人数をかけて守る姿勢でしたね。だから一人を抜いても二人を抜いても満足にシュートを打てないまま。ニアを固められているのでシュートは誰かの足か体に当たってしまう。36分のメッシのシュートから弾いたところをアンリがシュートした場面も、中に人数を入れていてキーパーが出た後のカバーをしっかりしているからブロックできたわけで、あれあけの人数が中にいるという証明でもあります。
それを何とかするために、逆サイドへのクロスは何度も出せているんですが、両サイドが中へ切れ込んでしまいたがるので、中へ絞っているディフェンスを飛び越してファーへ出たパスが繋がってシュートにまで持って行けることはありませんし、中で勝負するのがアンリではタイプが違っていて、体も張れなければヘディングで競り勝てるわけでもないので効果的だけど、効果的ではない。
最終的に4トップとか5トップとか言えてしまいそうな布陣にして攻めまくって、シュートやコーナーキックの本数だけなら圧倒的大差にでもなりそうな本数なんですけどね。例えば、スポルティング・ヒホン戦のように。ただ、これだけの人数を前にかけてしまえば、大渋滞が起こってしまって、いくら攻めても跳ね返されるということにもなるわけで、相手が一人少ないこともあってどこかで引き分けてもいいと思っていれば、もうどうしようもないんですヨ。バルサ側に力押しでどうにかしてしまえる選手もいませんから。
でもまぁ、最終的にはなんとかなるもんですね(わら
エスパニョールがコーナーキックを受け止めた後にカウンターをしてしまい、コーナーフラッグまでドリブルをしてキープをし、時間稼ぎを選択しなかったがためにできたスペースが、あの結果。
バルサの失点はセットプレイから逆に振られて、さらにファーサイドへのクロスから。前の試合とかでもそうでしたが、アビダルが中へ絞りすぎていてファーサイドが空いてしまうのが弱点。そして中へ折り返されてしまう。失点をした場面以外でも、中へ絞りすぎていて、自分が居るべきスペースを空けてしまって、さらに裏を取られてしまうんだからたちが悪い。左がボールサイドの時は、あまり弱点にもならないし攻撃も抑えていて何も問題ないんですが、逆サイドにボールがあるときの対応はよくないですね。監督の指示なのかもしれませんが、ここは早めに弱点になっていると認識して修正していきたい部分ですね。
それで失点した場面のピケのクリアはあの方向だからオウンゴールにしなかっただけでも十分で、ビクトル・バルデスがきっちりと後ろ方向にクリアをしてケアをしてやれば、失点をすることはなかったんですが、スロー再生で見る限りはルイス・ガルシアの腕がビクトル・バルデスに当たっていてファウルを取ってもよかったのかもしれません。何せゴールエリア内の出来事ですから、キーパーが保護されて然るべき。でもあれくらいの当たりなら、なんとかしながら後ろにクリアをしてくれなければキーパーとしての仕事を果たしたとはいえず、一番の要因は中に絞りすぎる守備、その次にビクトル・バルデスの判断力でしょう。ピケのクリアはあれでも仕方ない。ビクトル・バルデスは何故前へクリアしたのか、その辺のハイボールの判断がスペイン人キーパーの弱点。
審判はメディナ・カンタレホ。この人をダービーの主審に据えると荒れる原因になるのは目に見えているので止めて欲しいのに、やっぱりこの人。バルサに厳しいようなジャッジがあったり、エスパニョールに厳しいジャッジがあったりして判定の基準が揺れ動くから余計に荒れそうになるんですヨ。特にエスパニョールの先制ゴールの部分で見られたような部分だったり、ネネーとセルジ・ブスケスが退場になった場面(後にセルジ・ブスケスは退場ではないことが判明しましたが)も、あれはレッドカードを与えられるようなものではなく、イエローカードであるのも疑わしい。一枚持っているのを考えれば、両者に注意を与えてすませても何ら問題のないプレイで、審判が試合を支配してしまったのはその後の展開に悪影響を与えていました。
その影響で、発煙筒が投げ込まれたり、フェンスを壊して乱入しようとしていたり、あまりに暴動じみた騒動になって、ダービーらしいとでもいえそうなものですが、あまりにも酷く試合が中断される事態にもなってもう最悪。発煙筒を投げ込んだのがバルサ側のサポーターだとしても、あんな近くにエスパニョールの旗を用意しておかせた、スタジアムの安全面だとか警備面での意識の低さが問題で、入場料を下げてまで人を多く入れようとしたがためにそうなったのであれば、その問題が大きくて然るべき。だからといって、エスパニョールのサポーターがフェンスを壊して乱入をしていいというものではありませんから、あれは非難されるべき行為。
この試合結果を左右したのは審判とサポーター。あの中断がなければバルサが追いつくことも逆転することもなかったでしょう。