Liga Espanola Jornadas 3. スポルティング・ヒホン対バルセロナ

■Gijon1 – 6FC Barcelona
バルサはチャンピオンズリーグで使用していた3バックから従来の4バックに戻してきていましたが、これはサイドアタックを重視するリーガでは当然の決断でしょう。デポルティボが昨季やったように、5バックとしても機能するものならともかく、今のバルサの人材とスタイルではやらないでしょうから、当然といえば当然ですね。
布陣としてはイニエスタが左のトップに入り、アンリは風邪の影響とターンオーバーからベンチ外。セルジ・ブスケスがまた先発をしてアンカーを担当し、ケイタが左のセンターハーフへ上がった、という以外に特に変更はありません。
ケイタはこの試合よく左に流れていましたが、イニエスタが中に入ってきた方がやりやすいのもありますし、中へ向かうドリブルを武器としているのもありますが、恐らく、それらとアビダルの上がりの負担を軽減するための戦術的な意味で左に流れる機会を多くしていたのかもしれませんね。

それにしてもうるさいスタジアムですね。歓声やブーイングが反響して聞こえるものがチームの雰囲気を後押しするようになっていますが、その歓声やブーイングが正当なものなら構わないんですが、判断は今ひとつ。自分たちの思い通りにならなければ、どんなものでもブーイングをして審判にプレッシャーをかけていくのはあまり感心しませんね。例えばこの試合幾度もあったバルサがボールを奪った場面などでは、バルサの選手がきっちりとボールにスライディングにいっても、あるいはタックルにいっても、それが正当なものかどうかは関係なく、さらにはヒホンの選手が先にさわれないことが解っていってもフィジカルコンタクトを恐れず突っ込んできますし、大げさに倒れたりファウルを大きくアピールすることで観客を煽る。試合を荒れさせたい意図が透けて見えるようでしたが、それに乗らなかったバルサはお見事。

スポルティング・ヒホンの守り方は、対バルセロナのセオリー通りのペナルティエリアに入らず、ラインをコントロールしながらプレスをかけるもの。特にヒホンのやり方は、横パスやバックパスなどの短い間隔であっても細かくラインをコントロールして上げていくのが印象的で、十分に統率されていましたね。それ以外の部分ではシャビとセルジ・ブスケスにはマーカーのように近くに誰かが居る状況を作っておき、ボールがわたった瞬間にプレッシャーを与えられるようにしておき、ボールの出所を抑えていく。あるいは各選手に近い位置で囲い込めるように位置関係を近くしていて、バルサの両サイドバックのオーバーラップ、特に左のアビダルの上がりが少ないことで中央に攻撃が偏りがちで、マークもそれに合わせてよってきてしまうことで中央に密集地帯が出来てしまっていました。
そうなってくるとエトーはスペースのない状態を嫌い右に流れてしまいますし、その影響で右のスペースが空かなくなってダニエウ・アウベスがワイドに使える状況になくなってしまう。さらにはエトーが流れてしまうことで中で合わせられる選手が居なくなり、左のイニエスタ共々、縦への勝負からクロスという方法が使えなくなってしまうのが難点。
密集地帯に入り込んでのシュートやその外からのシュートも、ヒホンの選手たちがそれまで慎重にコントロールしていたラインを崩してエリア内に大量に入り込んでしまうことで、体に当てて防げるようになってしまうのも。
しかしそういう守り方をしなければならないのも、キーパーに対する信頼度のなさの表れでもあるんですが、キーパーの動きを自分たちで潰している部分もあるんじゃないかと思うんです。あの密集具合では、如何にいいキーパーであっても守備範囲内に選手が多すぎてボールに到達できないことを考えて飛び出していけなくなってしまいますし、コーナーキックとかクロスの対応も、あれだけの数がいれば味方と競るようになってしまいかねない。それぐらい信頼されていないのかもしれませんが。

バルサの得点は攻守の切り替えの早さからで、ブスケスのパスからカットされたところを再びブスケスが奪い直して左へ展開、そこからクロスで得点だったんですが、攻守の切り替えの早さだとか、組み立てをさせないくらいにバックラインにもプレッシャーを与えていくとか、そういういい部分は多くあったんですが、この試合の前半に限っていえば、攻守に切り替えの早さはあっても自分のミスからその責任を取るためのプレス、というのが結構な数あって、単純なパスミスからトラップミスも含めていつもより多かったんですね。これは必要なものなんですが、切り替えの早さは見事だとしても、まずミスの多さを問題として、その次に褒めるべきかな、と。

二点目のエトーのゴールは、この試合多かったコーナーキックから。さすがに、ペナルティエリア内に人数を入れて、シュートに対して体を張って止める姿勢だとコーナーキックの数が増えてしまいますね。さらに単純に跳ね返してもバルサに拾われて二次攻撃、三次攻撃となってしまうために単純に前へクリアできずに、後ろへクリアしなければならなかった場面もいくつかありましたが、それにしても攻められすぎて多すぎ。コーナーキックから二失点というのも仕方ないくらい。
ただし、三点目を得た直後に失点してしまうバルサの不用心さは相変わらずの心配要素。あれがなければ息の根を止めていたはずなのに、ゴールの直後に息を吹き返させてしまうのだから??。これから先を考えたときに、こういったことを続けているとさすがにいつか勝ち点を落としてしまうことになって、昨季のように勝っていればどうにかなったものがでてきてしまうかもしれませんね。この試合は運良く、ヒホンのミスで助けてもらったからよかったんですが。
キーパーの足下のお粗末さからディフェンダーのジェラールが責任を取らなければならなくなったために出たレッドカード。他にも三点目のオウンゴールの部分とかにも見られるように、守備戦術の密集のまずさとか、ある意味では自滅に近いのかもしれません。

風邪薬の影響でさっぱりまとまりませんが、単純にいいたいのは、6得点来たコレ。

コメントは受け付けていません。