■Numancia 1 – 0 FC Barcelona
バルサの失点した場面は前半13分にダニエウ・アウベスの軽いプレイとそのミスからボールを奪われてカウンターになったんですが、問題はそのプレイがどうというわけではなくて、ダニエウ・アウベスの裏を突かれることが多くなるだろうというのは彼を獲得したときから言われていたことなので、そこのカバーさえ出来ていればなんてことないんですが、マルケスとの連携がいまいちだったことですね。マルケスはカバーリングが上手いんですが、一対一で勝負をするとか対人戦に強いディフェンダーというのではなくて、味方を利用してボールを奪うのが上手いディフェンダーですから、ああいったカウンターの場面できっちり止めきることは難しいと言ってもいいんじゃないでしょうか。あの場面出たてのコースを切るかパスコース切って、攻撃スピードを遅らせて戻ってきた味方を利用してボールを奪いたい。そうしないのであれば右にプジョルを持ってきたいんですが、マルケスの左は不得意でやらないようですからガブリエル・ミリートの復帰待ちといったところでしょうか。カウンターではなく普段の守備であっても、マルケスとダニエウ・アウベスの連動した守備というのは見られず、それぞれ個々の勝負になりがちだったのでマルケスへの負担のかかり方が気にかかるところです。とはいえ、相手があれだけ引いていたヌマンシアですから、2バック気味になっていて、距離が開いているのもあるので仕方ない部分ではありますが、実際の所は右に振られた時点で彼のスピードではサイドまで間に合わなかったので不安定なポジショニングになってしまった、って所かもしれませんね。その影響を受けてアビダルが中に絞らざるを得なかった、と。今季はどうなんでしょうね、この左右のサイドバックのバランス。控えも含めて今季も不安材料はここ。
攻撃面ではメッシの試合勘、というよりもチーム内の連携のなさが酷く、他の選手たちがアンリに出すパスは昨季から大きく改善されていて、動きが止まった状態で預けるのではなく、動いている最中に渡すパスを中心として、あるいは裏であるとか前方のスペースへと出すようになっているのに対して、メッシは旧態依然としたパスを出している、そんな印象でしたね。それとポジショニングに関しても不安定で、前のバランスを崩してしまいがちで、ダニエウ・アウベスは元々中へ入ってしまいがちなサイドバックだったので、メッシの影響だとはいえませんが、彼が中に入ってしまってサイドをえぐる選手にはなれず、ザンブロッタとメッシとの相性が悪かったように、そこをどう改善してきたのかを見たかった身としては残念でした。それと右でいいポジションが取れていないのをチャビが再三にわたってカバーをしてディフェンスラインの前にポジションを取っていましたが、純粋なセンタフォワードの居ないこのチームでは、一時的なボールの納めどころになって、その効果は大きそうです。
フレブが入って変わったのは、彼がサイドをワイドに使おうとする意識を持っていることでしょう。他の選手たちもワイドに使おうとはしていますが、それはサイドから攻めているときにサイドにいることが多くマークに付かれている状態でサイドにいることが多いのに対して、フレブはマークが少ない状態でサイドをワイドに使い、中へのパスを出すためにはシンプルに、というぐらいでしょうか。正直なところ、ヌマンシアのような相手であればあまり劇的な変化は望めませんね。ボヤン、ケイタと連続して投入しても大きな変化はなく、ただただダニエウ・アウベスのクロスにしろパスにしろシュートにしろ、いずれもが精度を欠いていたのが目立ったぐらいですね。彼の所の控えが居なかったので、交代は出来なかったにしろ、メッシのコンディションもコンビネーションも悪く、個人で状況を打開出来る可能性があるにしろ、交代してプレシーズンマッチである程度成熟できたメンバーで後半は挑むべきだったんじゃないかと思うわけです。こんな引いて守る相手とは今季も相当数やることにはなるでしょうから、10番でもエースでも見切りをつける勇気がグァルディオラ監督にあって欲しかった。最後のチャンスになったフリーキックを得たダイブとかポストを叩いたシュートとか、そういうのは見せてくれましたけどね。
しっかし、ヌマンシアはがっちがちでしたね。こういうやりかたは自分は評価しないので何も書きませんが、徹底と組織と意思の統一。アンチフットボールではなく、純粋な戦術と戦い方でいいものですね。昨季のマドリーのようにこんな相手にでも強制的に持たせてカウンターみたいな、戦い方の変化をバルサが出来るのであれば苦労はしないんですが、点を取られた時間の早さもスタイルの変化をさせないようにしてましたか。