EURO2008 ギリシャ対スペイン / グループD

■Greece 1 – 2 Spain
スペインは完全にリザーブメンバーでスタメンを休養させていましたね。やり方としてはポルトガル、クロアチア、オランダと同じく、突破を決めたチームだからこそ許される戦い方なんですが、その中でも一番大きくメンバーを変えてました。スターティングメンバーで出ていた中ではイニエスタだけがいつものメンバーで、あとはセスクと途中交代で入ったサンティ・カソルラぐらいでしょうか。対戦相手もポルトガル同様に敗退が決まっているギリシャ相手で、他の二カ国とは違いモチベーションを維持する上でも難しい試合だったのは事実でしょう。

スペインの攻撃手段は、これまで2トップだったところを1トップに変え、その下に四枚を並べた攻撃陣をポジションチェンジさせながら1トップのグイサがディフェンスラインを押し下げる役割を担ってました。ギリシャはそれにマンマーク気味に選手をつけて中盤でのポゼッションを抑えてディフェンスラインでボール回しをさせたかったようですが、序盤に何度かシャビ・アロンソがした大きなサイドチェンジと、あまりに頻繁なポジションチェンジにマークをずらされすぎて途中で諦めていたようにも見えましたが、基本は変わりません。スペインはその間に何度かマークをずらしてフリーになり裏へ、と効果的な動きをしているように見えますが、実際の所はグイサが孤立してしまってストライカーである彼をアシスト面で活用しなければならない苦しさが見えてます。もっとポストプレイに特化した選手がいればその選手に任せてもいいですし、スペースを空ける動きを得意とする選手がいるならその選手に任せてもいいシステムなんですが、スペインの中盤には飛び出していけるような選手が少なく、そういった戦い方をしても効果的ではないんでしかたないかなと、思うわけです。デ・ラ・レッドのシュートはそんな形でしたが、グイサは見事に相手ラインを押し下げてましたね。シュートももちろん見事でしたけど。

本来なら引き分けても関係なく、負けてすら構わない試合なんですが、それでも勝利できる強さはトーナメントに向けての好材料(毎回こんなのばっかりですがw)
特にスターティングメンバー以外を殆ど起用せずに、状況にある程度あわした戦い方ができたのを評価しておきたく、難しい試合になるだろうイタリア戦も途中交代で幾つか変化をつける際には、今日で他選手たちがどういった場面で出てくるかが鍵になるんですが、デ・ラ・レッドのように飛び出していける選手は貴重ですし、シャビ・アロンソの低い位置からサイドへ出される的確なロングパスも、イタリアがピルロ抜きでさらに堅いディフェンスになるかもしれないことを考えると十分に役に立つでしょう。意表を突いたハーフウェーラインからのロングシュートや、ペナルティエリア外からのミドルシュートも大きな武器になりますしね。マルコス・セナもそれは得意なんですが、イタリアが引けば考えてもいいかな。
セットプレイの弱さは相変わらずなので、そこさえ耐えられれば不安材料は小さい、はず。

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