今回はユーロ2008グループBの予想です。前回のグループAの力の差が拮抗しているものとは違い、一目で勝ち抜けチームが見えてくるぐらいにこれまでの実績に差がある4チームですが、とりあえずまずは勝ち抜け予想から。
■勝ち抜け予想
1. ドイツ
2. クロアチア
3. ポーランド
4. オーストリア
ドイツが本命視されているときほど危ないのはこれまでの成績から解るとおりで、むしろ期待されていないときほど力を発揮するのが彼らだとも言えるわけです。今回の期待のされ方は2006年のワールドカップで開催国ながらいい成績を残したが故のもので、メンバーも大きく変わっているわけではなく、それぞれが経験を積んでユーロにはもっと完成度が高い状態で挑める、という感じなんでしょうね。言い方を変えれば、新鮮な血が入っておらず停滞しているとも言えるわけですが、そこはクリンスマン政権時にアシスタントコーチをしていたヨアヒム・レーブが継続して指揮を執っているので問題はないはず。むしろ彼が優れていたからこそクリンスマンはあれだけの結果を残せたわけで、アシスタントコーチから監督になって失敗するタイプ(例えばテンカーテ)とは違い、既に結果を出しているのも好材料。
ただ不安なのは正ゴールキーパーのレーマンに試合勘が全くなく、セカンドキーパーのエンケに関しても実績は問題なくとも実力に疑問符が付く始末。ヒルデブラントはバレンシアの空中分解に付き合いすぎたがために落選してしまったんですが、「彼がいれば」という事態になりかねません。レネ・アドラーに、マヌエル・ノイアーくらいに国際舞台での経験があれば、仮に彼が出なければならなくなっても安心なんですがアドラーにはまだそれがなく、まだまだ実力も経験も不足で不安材料。キーパー王国がこれでは辛いが、それを支える人材は揃っていて、メルテザッカーは横に弱いもののそこを突ける人材がグループリーグにはおらず安心できること、アルネ・フリードリッヒのようなクレバーな人材がいることでバックアップも完全。派手さはなくとも完遂できるだけの人材がいるので怪我などの不測の事態があってもここは崩れないでしょう。中盤のハードワーカーとなるはずだったジャーメイン・ジョーンズを外したのはマイナス材料ですが、攻撃面だけでいえば穴はなく、突出したストライカーがいないのが難点だけれど、中盤より前の攻撃力を結集できれば問題なし。レーブのやり方なら、十分にドイツ代表は力を発揮できるはず。でもその期待が裏目に出やすいのがドイツ(笑
月並みにクロアチアが二位予想なのは、これまで予選を見た上での試合内容が非常にいいから。エドゥアルドの件は非常に残念なんですが、献身的ラキティッチや創造性の高いクラニツァルやモドリッチといったタレントが豊富に揃っていて攻撃面は非常に優秀。ストライカーもクラスニッチが帰ってきたことで、エリア内での強さが増し、ミドルレンジからファーサイドで活躍をするペトリッチもいる。高いディフェンスラインを取ってくる相手には裏が狙え、そうでなければパスで構築することも出来るが、サイドアタッカー不在っていうのは屈強な選手の揃うグループでは、苦しむ要因になりそうだ。まぁ、クロアチアの国内リーグの激しさは有名なので、そのリーグでやっていた選手たちからすると、対戦国全てが固まった地域であることも有利に働くでしょうね。激しさのタイプが似てますから。
問題はディフェンダーたちの高齢化。ニコ・コバチは不動のキャプテンで、衰えはそれほど感じさせないとはいえ、短期間のこの大会ではどこから落ちる瞬間が来るでしょう。その時に彼の代わりが務まる選手が居ないというのは恐怖するところで、さらにはロベルト・コバチのドルトムントでの退場連発も心象が悪く、かつてのカバーリングとスピードがセリエに行って以降失われてしまっているのが気がかり。シミッチももうそろそろ厳しく、残りの選手も旧ユーゴ繋がりでいうところのセルビアのディフェンスラインと比べると幾分鈍重なので、例えばオドンコールなんかにはぶっちぎられる可能性もあるので、その辺が一位通過と予想できない要因。あるいは3位に沈む可能性もあるくらい。
ポーランドは親善試合でデンマークと引き分けていますが、このデンマークはオランダ代表とも親善試合をやっているんですよね。オランダはメンバーを入れ替えて試しながらの戦いでしたが、それでも守備を完全に崩している場面を何度も見られるほどデンマークの攻撃はよかった。内容は見ていませんが、それを一失点に抑えたのは上々でディフェンスラインはそれなりに安定している様子。さらに後ろには日本でもお馴染みのアルトゥール・ボルツが控えているわけで、彼の今季の活躍を見れば、この大会でも輝くかもしれないと思わせるには十分。ハイボールが多くなりそうな相手ばかりというのが怖いけれど、スコティッシュ・プレミアリーグとは違い、ボールもピッチも違うのでその心配は余計なものかもしれない。攻撃陣ではこれまた月並みながらエビ・スモラレクが鍵になるんでしょうが、ラシンでも二桁ゴールを出来ていないように、純粋なストライカーではないんです。彼を活かせるだけのストライカーと組むことが出来れば、重さのあるクロアチア相手に勝ち点を奪うことも可能。もし、上手くチームが噛み合えばクロアチアを抜いて2位通過出来るかもしれません。
オーストリアはさすがに厳しい。開催国のアドバンテージもスイスほどあるわけではなく、政治力もあるわけではない。さらに国内リーグも高いレベルを持続できておらず、悪い意味でドイツのお下がりというか模倣というか、そんな感じ。自国サポーターの中でも絶望視されているくらいのチームですから、ここに期待をかけるのは酷。未だヴァスティッチが代表にいることが驚きなぐらいですが、あとのメンバーは若く経験も不足気味。マルタ相手に快勝しても、一失点をしてしまうところもまた不安材料。ハマっても強くならないんじゃないかと思えるくらいに期待が出来ない。が、そういうのが大穴で番狂わせを演じたりするのがサッカー。二位通過のチームを決めるのはオーストリアかもしれない。
■試合個別予想
6/8 Austria 0 – 2 Croatia
6/8 Germany 2 – 0 Poland
6/12 Croatia 1 – 2 Germany
6/12 Austria 1 – 2 Poland
6/16 Austria 0 – 4 Germany
6/16 Poland 0 – 0 Croatia
またtoto気分で予想してみました。
上の方から全部が当たり障りのない予想だなぁ(わら